BLOG

健康

不定愁訴とトレーニングの関係性とは?ダルさや疲労感の原因はコレだった!

「不定愁訴(ふていしゅうそ)=原因不明の肩こり、めまい、疲労感など)」の改善のため、トレーニングを始めるお客様は多数いらっしゃいます。これらの症状はなぜ起きるのか、そして運動で改善するのかどうか、などわかりやすく解説していきます!

目次

不定愁訴の原因は自律神経の乱れ

頭が一日中重い、いつも疲れている、どれだけ寝てもすっきりしない。けれども、検査では異常なし。これらは「不定愁訴(ふていしゅうそ)」と呼ばれ、成人では20~30%の人が当てはまるとも言われます。めまい、頭痛、肩こり、冷え、腰痛、イライラ、不眠など、症状は様々です。検査で異常はないが調子は悪い、そんなことから「未病」という言い方をされることもあります。

自律神経との関係

異常が見つからないことから原因が特定しにくい不定愁訴ですが、「自律神経の乱れ」が関係しているのではないかとも言われます。自律神経とは「交感神経(活動、興奮)」と「副交感神経(リラックス)」から成り立ち、この2つの神経がバランスを取り合うことで心身の健康を維持してくれます。活動的な日中は交感神経が優位で、夜や就寝前は副交感神経が優位になります。この2つの神経の切り替えがうまくいかなくなることで、様々な不調が体に表れます。

自律神経の乱れで起こる不調

自律神経が乱れると、精神面では「イライラ」「不安」「やる気がでない」「集中力低下」「情緒不安定」、身体面では「肩こり」「頭痛」「めまい」「腰痛」「息切れ」「動悸」「冷え」「むくみ」「手足のしびれ」「肌荒れ」のような症状がまず出ます。そして長期的には「高血圧」「動脈硬化」「脳梗塞、心筋梗塞」を発症するリスクがあります。
めまい、倦怠感、イライラなど不定愁訴と重なる症状もあるため、不定愁訴の一つの要因として「自律神経の乱れ」が考えられます。

自律神経が乱れる原因

自律神経が乱れる原因は「①ストレス(仕事、家庭の人間関係、将来やお金の不安)」「②不規則な生活習慣(昼夜逆転生活、寝不足、暴飲暴食)」「③加齢」など、様々です。③の「加齢」ですが、男性は30代以降、女性は40代以降から「副交感神経の働きが低下」するため、長時間寝れなくなったり、イライラしやすくなったりします。疲れが取れにくくなるのも、副交感神経の低下による睡眠の質が落ちることが原因です。女性は男性と比べ月経、出産、更年期症状などでホルモンバランスも乱れやすいので、不定愁訴の症状を訴えるのは女性の方が多い傾向にあります。


不定愁訴はトレーニングで大きく改善する

不定愁訴には自律神経の乱れが関わっているのではないか?という話を前項では述べました。ではこれを改善するためにどうしたらいいのか?パーソナルトレーニングは改善策の一つになるのか?結論としては「なります」。体を動かすことでどのように自律神経の改善につながるのか、また運動以外の改善策は他に何があるのか?詳しく説明していきますね!

①運動

まず「血流を悪化させないこと」が自律神経を整えるために重要になります。血流を改善するためには「ストレッチ」「ウォーキング(できれば朝日を浴びながら20分程度。階段や坂道を入れるとなお良い)」「スクワット(筋肉量の多い下半身を動かすことで、代謝と筋肉量UP)」が効果的です。就寝前に心拍数を上げるような「ジョギング」「筋トレ」はNGです。交感神経が優位になり、睡眠の妨げとなるからです。また運動をすることで「セロトニン」「エンドルフィン」「ドーパミン」など、メンタルを安定させてくれるホルモンも分泌されるため、イライラや不安感の解消にも効果的です。

②食生活

2つ目は食生活です。腸内環境を整えることが、自律神経の安定につながります。また、運動でも分泌される「セロトニン(=精神を安定させるホルモン)」の95%が腸でつくられます。腸内環境の乱れは「肌荒れ」「便秘」「口臭」などの症状にもつながり、栄養素が吸収されず内臓脂肪が蓄積されやすい(=太りやすい体)状態にもなります。腸内環境を整えるためには「発酵食品(みそ、納豆、ヨーグルト、キムチ)」「食物繊維(りんご、ごぼう、きのこ、納豆、海藻類)」「動物性タンパク質(卵、肉、魚)」が最適です。動物性タンパク質は抗酸化作用のある「大根」「レモン」「にんじん」などと一緒に摂取するとなお良しです。

③生活習慣

最後は生活習慣です。基本的なことですが「規則正しい生活(平日も休日も起床時間をそろえることがベスト)」「睡眠時間は7〜8時間」「入浴(40°のお湯に15分間。可能なら就寝の90分前までに済ませる)」がまずは重要です。そして「起床したらコップ一杯のお水」「起床後のストレッチ」「朝日を浴びる(カーテンを開けるけでもOK」も重要になります。タバコは自律神経を大きく乱す(交感神経優位、心拍数増加、血圧上昇などの症状)ので厳禁です。

まとめ

不定愁訴と運動の関係について述べましたが、いかがでしたでしょうか?不定愁訴には自律神経の乱れが考えられ、自律神経の乱れを改善するには「運動」が一つの手段になります。運動は体だけでなく心の改善にも効果的な優れものです。ご自身にあった運動で、無理なく習慣化していきたいですね!!

SHARE

ブログ一覧

ホーム > ブログ > 不定愁訴とトレーニングの関係性とは?ダルさや疲労感の原因はコレだった!