睡眠不足では痩せません。ダイエットに質の良い睡眠が欠かせない理由とは?
睡眠不足とダイエットには大きく関係性があります。減量というと運動や食事のイメージが強いですが「寝ること」も大きく影響します。そこで今回は休息のメリット、デメリット、質を上げるコツまで、詳しく解説します!
目次
- ○ 睡眠不足はホルモンバランスを乱す
- ○ 睡眠不足で太る理由
- ・食欲が増加する
- ・太りやすい体質になる
- ・ストレス太り
- ○ 睡眠不足を改善するには量と質
- ・8~9時間睡眠(量)
- ・寝入り90分が最も重要(質)
- ○ 睡眠不足は先進国がかかえる社会問題
- ○ 睡眠不足を改善し、ダイエットも成功させる3つのコツ
- ・①ルーティン
- ・②リラックス
- ・③深部体温を下げる
- ・その他
- ○ まとめ
睡眠不足はホルモンバランスを乱す
まず最初に、睡眠の役割を整理します。主な役割は、①脳と体への休息②記憶の定着③免疫力UP④集中力向上⑤ホルモンバランスを調整する、の5つです。すべて重要な役割ですが、ダイエットと関係してくるのは最後の「ホルモンバランス」です。ホルモンバランスが崩れると太りやすい体になり、ダイエットはうまくいきません
睡眠不足で太る理由
睡眠不足でホルモンバランスが崩れるとなぜ太るのか?その理由は以下の3つです。
食欲が増加する
ホルモンバランスが崩れると、食欲を増加させる「グレリン」というホルモンが増加し、さらには食べ過ぎを抑制してくれる「レプチン」の分泌が減少します。
太りやすい体質になる
さらに、睡眠が6時間を切ると「コルチゾール」と呼ばれる肥満誘因物質の分泌量が増えます。コルチゾールが増えると、運動量や食事量は関係なく、太りやすい体質になります。
ストレス太り
またこのコルチゾールは心身のストレスを受けても分泌が増えます。そのため、睡眠不足はもちろん、日常的にストレスがかかっている方も太りやすい体質になります。
睡眠不足を改善するには量と質
睡眠不足で太るメカニズムが理解できたら、次は「どれくらい寝たらいいのか?」「理想の睡眠」について説明します。ポイントは2つです。
8~9時間睡眠(量)
理想の睡眠時間は8〜9時間といわれます。社会人の多くが8時間を下回っているのではないでしょうか?というのも、日本は世界で一番睡眠時間が少ない国民と言われています。日本人の平均睡眠は6.3時間。そのうち、6時間未満の方が40%いると言われています。6時間を切ると、太りやすいだけでなく、免疫機能が衰えガンのリスクが高まると言われています。
寝入り90分が最も重要(質)
8~9時間という量だけでなく、「質」も重要になります。寝入り90分の睡眠が深ければ深いほど、質が高い睡眠と言えます。この90分で成長ホルモンの70~80%の分泌がされ、自律神経や脳のコンディションも上がります。睡眠時間の確保が難しい方は、この質を重視することが重要になります。
あとで詳しく述べますが、寝る間際までスマホなどの強い光を浴びていれば、緊張状態の交感神経が優位になり、この寝入り90分の質も低下します。
睡眠不足は先進国がかかえる社会問題
日本は世界で最も睡眠時間が短い、と述べましたが、日本だけでなく、アメリカ、イギリス、韓国などもこの100年で大幅に睡眠時間が減少したと言われます。そして、この睡眠時間が減少したことで以下の症状が激増しました。
①うつ、不安、自殺傾向の増加
②ガンのリスクが2倍
③肥満の増加
つまり「睡眠不足は寿命を短くする」と言えます。
睡眠不足を改善し、ダイエットも成功させる3つのコツ
ここまでで睡眠の重要性が理解できたと思います。ただし、重要性はわかっても「寝つきが悪い」「夜中に起きてしまう」という方は多いと思います。そこで「睡眠の質」を上げるためにできることを以下にまとめました。キーワードは「ルーティン」「リラックス」「深部体温を下げる」の3つです。
①ルーティン
・いつも同じ時間に寝て、同じ時間に起きる
・朝日を浴びる(快眠を促すメラトニンが合成・分泌される)
・起床後、冷たい水で手洗いする(交感神経を優位にさせる。逆効果は朝風呂)
②リラックス
・脳を覚醒させない(就寝前にテレビ、ゲーム、SNS、仕事をしない)
・就寝前に汗をかく運動をしない(筋トレ、ジョギングはNG。ストレッチはOK)
・カフェイン、ニコチンを取りすぎない
③深部体温を下げる
・入浴は90分前(40°のお湯で、15分間が理想)
・靴下を履いて寝ないこと(熱放散ができず、深部体温が下がらない)
※深部体温が下がることで眠気が促される
その他
・15時以降は昼寝をしない
・就寝直前に大量の飲食をしないこと
・アルコールの過剰摂取をしないこと
上記の中で最も効果の高い対策は「いつも同じ時間に寝て、同じ時間に起きる」と言われています。睡眠パターンが固定化できると自律神経が整いやすく、眠気や目覚めにもリズムが生まれてきます。認知行動療法の一つとしても使われているテクニックです。
まとめ
いかがでしたでしょいうか?
睡眠時間が少ない、もしくは質が悪いとなぜ太るのか?という話から、いかに良い睡眠をとるか?という具体的な話まで解説しました。よくあるのが「運動も定期的に行い、食事も気を使っているが、睡眠時間が少ない」というケースです。睡眠をしっかり取ることで、運動で使った筋肉が回復し、筋肉量も増えます。睡眠をしっかり取ることで栄養が体に吸収されます。
「運動」「栄養」だけでなく「睡眠」も意識したダイエットを行っていきたいですね!