ひざ痛は「ほぐし」と「お尻強化」をセットで
ひざ痛に悩まれているお客様、年齢問わずまだまだたくさんいらっしゃいます。ひざが痛むことで歩く機会が減り、慢性的な運動不足につながります。そんなひざ痛を予防・解消するにはどうするべきか?わかりやすく解説します!
目次
- ○ ひざ自体が悪いケースは少ない
- ○ ひざが悪くなる2つの具体例
- ・①股関節が硬い
- ・②おしりの筋力低下
- ○ 「ほぐしてから筋トレ」が王道
- ○ 具体的「ストレッチ」
- ・①もも裏
- ・②おしり(大臀筋)
- ・③もも前ほぐし(フォームローラー)
- ○ 具体例「筋トレ」
- ・①梨状筋(股関節のハマりを良くする筋肉)
- ・②大臀筋
- ○ まとめ
ひざ自体が悪いケースは少ない
まず、falconにご来店されるひざ痛を訴えるお客様は「レントゲンやMRIをとっても異常なし」「けれど膝が痛い」「どうしたら良いですか?」というケースです。半月板や靭帯に損傷がある方は我々トレナーではなく病院や治療院にかかる必要がありますが、「検査では異常はないが痛みがある」という場合は柔軟性や筋力不足、姿勢のくずれなどが原因であることが多い。こうゆうケースの最適解は「運動」になり、我々トレーナーが対処できます。
さらにもう一点。ひざが痛くなる人は「ひざに負担がかかる動き」「ひざに負担がかかる姿勢」をしています。日常で徐々に膝が痛くなった場合(慢性)はひざ自体が悪いと言うより「ひざに負担がかかる動き、姿勢になっている」というケースがほとんどです。
ひざが悪くなる2つの具体例
では、ひざに負担がかかる動き、姿勢とはどんなものか?具体的には2つあります。
①股関節が硬い
まず一つ目は「股関節が固まっていて、ひざの関節ばかり使っている」というケースです。これは男性に多いケースで「ふくらはぎやもも前がいつもパンパン」という人は要注意です。
下半身の中で最も動き、最も大きな力を出してくれるのが「股関節」です。股関節が動けば、おしりやもも裏などの大きな筋肉が使え、楽に体を動かすことができます。しかし、デスクワークや長時間の運転など、同じ姿勢が続くことで股関節がかたまると、ひざや足首などに負担がかかります。ひざや足首は大きな力を出すには不向きな関節ですので、結果的にひざ痛や足首痛を発症してしまいます。
②おしりの筋力低下
もう一つは「お尻の筋力が弱っていてひざが内に入りやすく、ひざに負担をかけているケース」。これは女性に多いケースです。「X脚」「外反母趾」「冷え」などを抱えている人は要注意です。少し難しい内容になりますが、運動不足によりお尻の筋力が低下すると、股関節は内旋(=股関節が内巻きになる)します。内旋するとひざが内側に折れて、ひざに負担がかかる状態になります。そけい部も圧迫することになり、下半身の冷え、むくみも併発することが多いです。
「ほぐしてから筋トレ」が王道
ひざが痛くなる具体例を2つ挙げましたが、どちらのケースも「ほぐしてからの筋トレ」という流れが王道の改善方法になります。ほぐす場所は「股関節」、筋トレする場所は「おしり」です。どちらもひざとは関係ないように思えますが、股関節をほぐして、おしりをトレーニングすることで、骨盤が安定し、股関節もスムーズに動き、姿勢が整います。つまり「ひざに負担がかからない動き、姿勢」になるのです。慢性的なひざ痛に関しては、ひざばかり見ていても改善しないことが多いのです。
具体的「ストレッチ」
では具体的なストレッチを3つご紹介します
①もも裏
腰はまっすぐのまま倒すのがポイント!
②おしり(大臀筋)
ひざが浮かないように軽く抑えます。
③もも前ほぐし(フォームローラー)
筋肉の癒着している部位(=ゴリゴリする箇所)を積極的にほぐしましょう
具体例「筋トレ」
ストレッチで股関節まわりをほぐしたあとは「おしりの筋トレ」です。おしりを強化することで、骨盤が安定し、股関節がスムーズに動くようになります。股関節がスムーズに動くことで、ひざの負担は軽減されます。
①梨状筋(股関節のハマりを良くする筋肉)
お尻の深い部分に効いてたらOKです!
②大臀筋
お尻に効いてたらOK!腰の痛みを感じる場合は中止しましょう!
まとめ
ひざ痛は放っておくと、ひざの変形や間違った歩き方、立ち方が身についてしまいます。ひざ痛だけでなく、体の不調・違和感は気づいたら早めに解消することが大切です。健康は取り戻せません。falconトレーナーの磯谷自身も、学生時代にひざの大怪我をして手術しましたが、もっと早く改善方法知っていればと後悔してます。正しい知識とエクササイズを理解できた今では、学生時代よりひざは快調で、全く痛みもありません。
今回は、必ずやってほしいストレッチと筋トレをギュッとまとめました!ぜひ何度も見返して習慣にしてくださいね!