痛みをかばったまま運動を続けるとどうなるの?
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痛みの原因は「毎日のスクワット」
先日は長年腰痛に悩まされている40代女性のお客様のセッションでした。お話を聞くと「毎日20回のスクワットが習慣」ということでした。そこでスクワットのフォームを見ると、腰が反りすぎています。「どうしてこのフォームなんですか?」とお聞きすると「Youtubeでスクワットは胸を張るのが大切って言ってたので」ということでした。確かに胸を張る姿勢は大切なんですが、こちらのお客様は「胸を張れる体の状態」ではないんですよね。背中が丸く顔が前に出ている、いわゆる「猫背」の状態です。胸が張れない代わりに腰を反ってしまう。だから腰の痛みが出る。
腰痛の原因は「間違ったフォームでの毎日のスクワット習慣」ということになります。健康のためのスクワットが、腰痛の原因だったということにとてもショックを受けてました。
最優先は健康体にすること
このようなケースは本当に多いです。みなさん自分の体を整える前に、いきなり難易度の高い運動から入りすぎている印象です。ちなみに先程のお客様にはスクワットの代わりに猫背を改善するストレッチと、反り腰を改善するストレッチを一週間続けてもらったら腰痛は解消されました。このような問題を防ぐために、運動をこれから始めようと思ってるお客様には「順序」の大切さをいつもお伝えしています。①まずは「健康体」に戻すこと②健康体になってから自分のやりたいスポーツやエクササイズを楽しむ、というのが理想の順序です。「健康体」とは「不調がないこと(肩コリ、腰痛、膝痛、冷え、むくみ、がないこと)」と「関節が正常に動くこと(腕が上がらない、しゃがめない、膝が曲がらない、がないこと)」。これらを可能にするには、まずは「ストレッチ」で体のバランスを整えることが重要になります。
痛みをかばえば体はますます崩れる
腰が痛いままスクワット。膝が曲がらないままスクワット。こうゆう状態でスクワットされてる方達ってとても多いです。スクワットが悪いワケではなく「スクワットができる体の状態ではない」というのが問題です。
まずは「動くべきところが動いて、体調も良好である」という状態にすることが最優先です。筋トレもジョギングもスポーツも、多少の痛みやアンバランスがあってもそれなりに楽しめます。けれども、痛みをかばう動きやアンバランスなまま間違ったフォームで続けていると、どんどん体は崩れていきます。
まずは自分の体を知ることから
勉強と同じく、運動も順序があります。単語がわからないまま英語のリスリングしてもダメなように、体が整わないまま筋トレしても効果はありません。また、自分の体力レベルに合わない運動をすると体を壊します。
まずは整えること。そのために、お客様の体のチェックは欠かせません。今どこに問題があって、どんなクセがあるのか。falconがトレーニング前の体のチェックに時間をかける理由がここにあります。楽しく、そして快適に体を動かせるように、まずはご自身に合った運動をしていただきたいですね。自分の体がどんな状態で、どんな運動をすれば良いのかわからない。そんなお悩みのある方は、ぜひお気軽にfalconまでお問い合わせください。