ノンシュガーで痩せる?それは”嘘”です。知っておきたい人工甘味料の危険性とは
「ノンシュガーだから太る心配がない」「人工甘味料は体への害がない」という声をよく聞きます。実際にこのような理由からカロリーオフ商品はダイエット向きとして人気があります!しかし本当に太らないのかどうか、また健康への影響はどうなのか?今回の記事で分かりやすく解説していきます!
目次
- ○ ノンシュガーでも甘みを感じる理由は人工甘味料
- ・ノンシュガー、カロリーゼロでも人工甘味料は使われている
- ・なぜ普及した?
- ○ ノンシュガーが危険な理由
- ・「腸内環境を乱す=太る、イライラする」
- ・「味覚障害」
- ・「中毒性がある」
- ○ ノンシュガーだけではない!その他の気をつけたい食品
- ・果糖ブドウ糖液糖
- ・フルーツジュース、スムージー
- ・ドライフルーツ
- ○ まとめ
ノンシュガーでも甘みを感じる理由は人工甘味料
ノンシュガー、カロリーゼロでも人工甘味料は使われている
人工甘味料とは、砂糖などの通常の糖質と違い「ゼロカロリー」のため「実質エネルギーとして体内に吸収されない」「血糖値を上げない」「けれども、砂糖の数倍甘い」という特徴から、ダイエット向きと考えられています。人工甘味料の種類には「スクラロース」「アスパルテーム」「サッカリン」「アセスルファムK」などがあり、清涼飲料水やお菓子、スイーツによく使われています。現在ではノンシュガー、カロリーゼロ、カロリーオフ、といった商品に人工甘味料が使われていることが多いです。
なぜ普及した?
その名の通り自然界には存在せず、化学合成によりつくられた甘味料です。「カロリーを抑えられる」という特徴から、ダイエットや健康面を考慮できるということで普及しました。また、砂糖に比べ少量で甘味を実現でき、大量生産しやすいことから「コストカット」のため、つまり資本主義社会の今だからこそ普及した一面もあります。
ノンシュガーが危険な理由
「ゼロカロリー」「血糖値を上げない」「少量で甘みを感じられる」と、今のところメリットばかりを感じる人工甘味料ですが、デメリットはあるのでしょうか?また「人工甘味料であれば太らない」は本当なのでしょうか?具体的に解説していきます。
「腸内環境を乱す=太る、イライラする」
人工甘味料を長期的に使うと、腸内環境が乱れ、代謝が正確に行われなくなり肥満傾向になる、という報告があります。砂糖のように「血糖値を急激に上げ大量のインスリンが分泌され、肥満傾向になる」というパターンとは違いますが、砂糖も人工甘味料もどちらも肥満につながるリスクがあると言えます。また、精神の安定や幸福感を感じる「セロトニン」の95%は腸でつくられるため、腸内環境が乱れることは「イライラ」「不安」「うつ傾向」につながります。ちなみに、便秘傾向の人がイライラしやすい、と言われるのも腸内環境の乱れが関係しているからです。
「味覚障害」
砂糖の数倍甘い人工甘味料を使用することで「味覚が狂う」ことも指摘されています。味覚が狂えば、さらに甘いものを欲したり、味付けが濃いものを欲するようになり、高血圧、糖尿病、いずれはがんなどの三大疾患のリスクも上げることになります。
「中毒性がある」
味覚が狂い、甘いものへの欲求が増すことでの「中毒性」も懸念されています。ゼロカロリーの人工甘味料で短期間の減量に成功しても、中毒性は増しているためリバウンドのリスクも当然上がります。タバコやアルコールと同じで、甘味を感じるとその瞬間は満たされるためドーパミンが大量に放出され、ドーパミンは依存、中毒を引き起こします。結果的に甘味を求め続け、肥満につながります。海外では「ソーダ税」といって、甘味を含む清涼飲料水への課税がされている地域もあります。砂糖や人工甘味料による肥満、糖尿病のリスクを懸念している国がすでにある、ということも覚えておきたい現状ですね。
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果糖ブドウ糖液糖
人工甘味料と同じく、清涼飲料水やお菓子に使われる甘味で「異性化糖」とも呼ばれます。果物に含まれる果糖よりもさらに果糖が多く、大量生産が可能になった1970年から急激に広がりました。天然甘味料ですが、砂糖のように血中ではなく肝臓で代謝されるため、余った分は脂肪肝(内臓脂肪)になりやすい、というリスクがあります。お菓子やスイーツよりも清涼飲料水のような液体に含まれると吸収が早く、より肥満傾向が強くなります。実際に、オバマ大統領時代のアメリカでは、肥満の原因となるため「果糖ブドウ糖液糖の排除運動」をしたほどです。ジュース、スポーツドリンク、エナジードリンクの多くに含まれるため、健康や痩せることを考えれば水分補給は「水」もしくは「お茶」をオススメします。
フルーツジュース、スムージー
果物のまま食べるのと、液体状のフルーツジュースにするのでは、大きく分けて2つの違いがあります。一つは液体状にすることで「食物繊維やポリフェノールの栄養分が取り除かれること」、2つ目は「成分が濃縮され、糖質過多になる」ということです。元々果物に含まれる「果糖」はエネルギーにならずに肝臓にたまり、中性脂肪になりやすいというデメリットがあります。ただし果物単体に含まれる果糖の量はそこまで多くないため問題視されていませんが、これが液体状になり果糖の含有量が多くなるフルーツジュースになることが問題です。つまり「糖質のかたまり」を飲んでいる、ということになります。
ドライフルーツ
水分を抜いて乾燥させるため、糖分が凝縮され糖質過多の食品になります。大事な栄養素が抜け、糖質だけが残されるというのは、さきほどのフルーツジュースと同じ理屈ですね。また市販のドライフルーツには砂糖などの添加物もさらに含まれるため、まさしく「糖質のかたまり」となります。健康そうで実は肥満の原因になっている、と言えます。
まとめ
人工甘味料についてまとめましたが、いかがでしたでしょうか?「ゼロカロリー」「ノンシュガー」というパッケージだけで安易に判断せず、裏面に記載されている原材料表記を見る習慣もつけていきたいですね。人工甘味料だけでなく、果糖ブドウ糖液糖なども肥満の原因となります。
私たちの体は食べているものでつくられています。「使われている原材料は体に入れても良いものかどうか」を、少しずつ判断できるようにしていきたいですね!